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2024年02月15日(木)  04:04

涅槃

涅槃

 2月15日は、涅槃会です。

高野山をはじめ、各寺院で2月14日から2月15日に常楽会とし法要が行われます。

涅槃会とは、お釈迦さまの入滅(亡くなられた)された2月15日の行事のこと。

全国の寺院では2月14日より「仏涅槃図」(ぶつねはんず)が掛けられ、お釈迦さま最後の説法である「遺教経」(ゆいきょうぎょう)などを読誦します。

涅槃図には釈迦が娑羅双樹の下で涅槃に入った際の、

頭を北にして西を向き右脇を下にした姿で臥し、周囲に十大弟子を始め諸菩薩、天部や獣畜、虫類などまでが嘆き悲しむさまを描枯れてます。

 

※ストーリー※

お釈迦さまの伝道は北インドのガンジス河を中心に、45年間の永きにわたる。

80歳となられた時、阿難(アーナンダ)と数名の弟子をともなって王舎城(ラージャグリハ)からクシナガラへと伝道の旅をなされ、自らの入滅を予感され、生まれ故郷のカピラ城へ向かわれた旅路の様子を記録したのが「大般涅槃経」といいます。

 この旅でお釈迦さまは病による激痛がおこり、自らの死期を予告されます。

カックッター河で沐浴され疲れを癒やされた後

ビハール州クシナガラのサーラ樹林(沙羅双樹)にたどりつき、ここに至ってお釈迦さまは力尽きられ北を枕にして身を横たえられました。

 

 お釈迦さまは身を横たえられたまま、集まった人々を前にして最後の説法をなされます。

 そして、静かに如来としての永遠の涅槃に入られるのです。

阿難をはじめ弟子達の嘆きは、想像を絶するほど深いものであったのでしょう。経典には「大地震がおこり、人々の身の毛はよだち、天上では自然に天の鼓(つづら)が鳴った」と伝えられています。

お釈迦さまの入滅は、この世のいかなる悲しみにも、たとえることのできないほど深いものであったことをうかがい知ることができます。

 

※余談※

維摩経には

 空中には諸仏如来たちが、入滅されたお釈迦さまを仏土へと迎えにこられた姿も描かれています。その時沙羅双樹は時ならぬ花をつけ、お釈迦さまの身体につぎつぎと白い花びらを散らしたと伝えられています。

 

葬儀において、祭壇にある真っ白い四華花(しかばな)を立てますのは、お釈迦さまのサーラ樹になぞらえて冥福を祈っているわけです。

 

 「涅槃」とはたんなる「死」ということではありません。涅槃とはサンスクリット語の「ニルバーナ」を音訳したもので「火の消えた状態」という意味です。つまり、煩悩の炎を消し去って悟りを開いた状態のことです。そして、最後に、お釈迦さまのいのちの火が消えてしまった入滅のことを、完全な涅槃ということで「大般涅槃」(だいはつねはん)と呼び、永遠のやすらぎを示されたものです。

 

簡単に説明しました。

興味ある方は様々な文献や漫画のブッダ(手塚治虫先生など)分かりやすいので読んでみてください。

 

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